■■ 立山縦走  7/30〜8/1 ■■
(後編)
昼食の後、今日最後のピーク、別山目指し歩き始める。
長い下り坂を、ため息をつきながらゆっくりと高度差100m程下り、真砂乗越に、
そこから、また苦しい登りとなる。
石屑の稜線を歩く 別山北峰の奥に後立山? 真砂乗越への長い下り
真砂岳を振り返って!
「人生楽ありゃ、苦もあるさ〜」ということで、
疲れた足を一歩・一歩。
岩屑の道の横には、小さな白い花が咲き、励ましてくれる。
今回の縦走コースは終始麓に室堂平を見下ろすことが出来る。
遮るものがない尾根は、振り返れば歩いてきた道を、どこからでも一望できる。
この辺りからハイマツが 真砂乗越から登りの始まり 別山への最後の今回登り
トウヤクリンドウ サンリンソウ ミヤマホツツジ
クルマユリ オオイワカガミ ミヤマアキノキリンソウ
大川リーダの後ろに付いて歩くが、どんどん離されるばかり、
(さすが四国88ヶ所を26日で歩いただけのことはある!)
最後に綴れ折の道を登りきると別山についた。
正面には、今まで何度も雑誌やテレビなどで見た剣岳が見えた。
北アルプスを代表する山、あこがれの剣岳。
実際に目の前にして見ると、登山意欲が掻き立てられる!
「ン〜登ってみたい!」
ザックを降ろし休憩し記念撮影。
ここでも化け物(ゴメンナサイ!)、大川リーダーは
北峰に行って来ると言って、3,000m近い山の上を走って向かっていった。
あと少しで別山 あれはひょつとして剣岳! あこがれの剣岳をバックに
別山から見る剣沢と剣岳
別山から別山乗越までは、低いハイマツの間を
軽くアップダウンを繰り返し、すこしづつ高度を下げていく。
約40分で到着。剣御前小舎でトイレ休憩にする。
トイレの入り口の壁には小さな箱が掛けられ「チップ入れ」と書かれていた。
小舎の前では真っ黒に日焼けした女の子が、冷たく氷で冷やしたジュースを売っていた。
香西さんは、ここで早くも少し苦いジュースを買っていた。
ここからは雷鳥坂を一気に下るコース。
別山乗越への下り ハイマツの間を縫うようにして 剣御前小舎で休憩
ミヤマキンポウゲ タカネツメクサ
昨年の今頃は乗越付近まで雪渓が残っていたそうだが、
今年は全く残っていない。(やはり今年は暑い夏のようだ)
大小混ざった岩の道。浮石が多いので油断をすると危ない。
ここまでの長時間歩行で疲れてかなり足元が危うい。
管理人。ここで滑ってお尻を打とうものなら、今度こそ「笑いながら死ぬ」じゃないかと。
用心のため、何年かぶりにスティックを使っての安全運転に切り替える。
雷鳥沢が遥か下に! 雄山〜真砂岳をバックに 浮石の多い歩きにくい道
室堂乗越に谷からガスが昇ってくる
青と緑のコントラスト。今回のルート前半部分
コースタイムを30分オーバしたが、全員なんとか無事下山することができた。
最後はみんな無口になり、ヘロヘロ状態。
元気で先行した人たちとは30分近くの差ができていた。
昨晩の不眠のせいか、はたまた高山病か。終日、頭が痛かった管理人も
雷鳥沢ヒュッテに到着した途端、大人のジュースを一本おいしく頂いた。
ヒュッテでは、夕食までの2時間の間。雷鳥沢を望む温泉で、ゆっくりと疲れを癒した。
7時には夕食が終わり、
「今から寝たら、朝早よ、目がさめるやろな」などと話をするが、
管理人が外のデッキで、コーヒを飲んで部屋に戻ると、
もうすでにHさん(本人の名誉のため、イニシャルで)のイビキが部屋の中でコダマしていた。
最終的にはイビキの四重奏となったが、
バスの座席に比べれば快適な二段ベット。お陰であっという間に眠りに付いた。
やっと賽の河原に到着 ヒュッテは4階建ての建物 待ちに待った夕食
昨日の夜、「あんまり早くから徘徊せんとって!」と言ったのに
4時にはゴソゴソ動くシルバーの?音に目が覚める。
朝食まで時間があるので優雅に朝風呂をいただく。
お風呂の後外のデッキで夜明けのコーヒー。
真砂乗越の辺りが赤く染まりはじめ、あっという間に空が明るくなっていった。
ヒュッテの人の配慮で朝食時間が30分早くなり、
時間を持て余し気味のメンバーたちが早速テーブルにつく。
朝食のあと登る朝日に手を合わす!
雲が赤く染まる夜明け前 真砂乗越から陽が登る さぁ出発だ!
出発時間も30分早くしてスタート。
昨日と今日の温泉のお陰か体調もすこぶる良い。
それにしても、ここのヒュッテの温泉は、雷鳥沢が一望できて、大満足。
ヒュッテからの坂を登ると、地獄谷が見下ろせる展望台に着く。
そこから雷鳥荘の横を通り遊歩道を歩くと、ミクリガ池にたどり着く。
このヒュッテも冬には雪に埋れます 朝一番の登りはキツイ! 地獄谷を見下ろすメンバー
ミクリガ池からバックの立山は逆光のため、少し横の浄土山を移す。
ここから室堂のターミナルまでの道の両側には花の終わったチングルマのお花畑。
花が咲いていたなら、本当に綺麗な道だろう。
奥大日岳を背に・・・。 有名なミクリガ池 もう直ぐ室堂ターミナル
ターミナルで買い物を済ませ、時間があったので有料道路の途中で弥陀ケ原に立ち寄る。
木道の横には高山植物が至る所に咲いていた。
1時間ほどの散策の後、称名の滝へ。
弥陀ガ原の向こうに剣岳が! 弥陀ガ原のお花畑を歩く 称名の滝への道
ニッコウキスゲ シモツケソウ ワレモコウ
ミヤマアキノキリンソウ ワタスゲ
日本一の落差(350m)のある滝。
高さもさることながら、その水量の多さにも驚かされる。
滝見の台でマイナスイオンを体一杯にあびて帰る。
称名の滝 マイナスイオンたっぷり
帰りのバスの後部座席はサロンカー状態。
宴会部長の塚田さん香西さんの両巨頭に、今回は林田さんも加わり、
静に飲んでいた?管理人も、ついつい・・・・!
富山県を離れると次第に天気が怪しくなり始めた。
最終淡路のSAで夕食を摂り、22名無事に家路に着くことができ、
大満足の立山縦走でした。
「まだまだ酒はあるで〜!」 お疲れ様の運転手さん 明石大橋を望んでの最後の休憩
  
別山の横にこっそりと剣岳が見えます 右端の一の越からここまで歩きました
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