■■ 梶が森  2006・02・05 ■■
2月の山行は雪を期待しての梶が森。
天気も上々、23名を乗せたバスは快調に高速を走る。
ところが川之江JCを過ぎトンネルを越え、新宮に入ると一転して雪が降り始めた。
青空の下での雪山歩きを期待していただけに、少し気分が落ち込んでくる。
立川のPAでは本降り状態となった。
立川のPAで暗雲がたちこめる 大田口の駐車場からスタート
大田口の駐車場で身支度をして、今日のリーダーの大川さんから
「登りは距離はあるけど、勾配も緩いので心配ないです。
下りが急なので注意してください!」と説明があった。
民家の間から山道へと入っていく。
木立の中を歩き始める 山頂まで道標が導いてくれる
道標は山頂まで立てられているが、車道と間道の繰り返しで
時折、道が判らなくなる場面も・・・・。
山間の山村の雪景色を眺めながら歩いていく。
@星神社の狛犬も寒そうだった のどかな山村の雪景色
A途中何度か車道を歩く B最初の休憩
最後に車道から山道に入ると、本格的な山歩きとなる。
しだいに積雪量も多くなってきた。
見上げても山頂など、まだまだ奥にあるといった感じ。
ちょっとルートを外したかな? Cいよいよ本格的な山道になる
杉林の木立の中で3回目の休憩をとる。
すでに出発してから2時間が経過していた。
下見をした香西さんから、もう直ぐ尾根にでるから!と何度か聞かされるが
なかなかそんな雰囲気ではなく、次第に傾斜も急になってくる。
Dじっとしていると、やはり寒い! そろそろペースが落ち始める
この三回目の休憩から杉林を抜けるまでが、疲れが出始めたのか、
今回のルートの中で一番しんどい時間帯だった。
でも杉林を抜け空が見えると、尾根が近づいてきたのが判り
気分的に楽になってきた。
次第に明るくなってきた空を見上げながら、尾根を目指して踏ん張って登っていく。
E空も明るくなり、尾根に近づいてきた。あと一ふんばり!
今回最後の急登を乗越すと、尾根に出た。
真綿をかぶった木々の向こうに、南の山々が見渡せた。
足元は新雪の中を先頭の大川さんはグイグイと登っていく。
見上げると梶が森のシンボル、電波搭が見え始めた。
山頂までもう直ぐだと、気が焦るが、足元の新雪の下が凍っていて
油断するとズルズルと滑ってしまう。
山頂まであともう少し Fズルズルと落ちてくる
電波搭の足元まで来ると、笹原の雪道をゾロゾロと登ってくるのが見える。
山頂まで直ぐなので、アイゼンを付けずに登っているので
みなさん苦戦しているようだ。
後ろには杖立山が見える。
ジタバタともがく人、黙々と登る人
天気の良い日だと、剣山や三嶺からでもこの梶が森はすぐに確認できる。
でも遠くから見ると、2.3つしか見えない電波搭も
実際は6基も建てられていた。
最後の電波搭を回りこんで、やっと山頂に到着した。
生憎の曇天だが360度の展望に感激!
南を見ると遠くに太平洋も確認できる。
予定ではこの山頂で昼食の予定だったが、今日のこの寒さでは・・・・。
記念撮影を済ませて、梶が森山荘へ向かうことにする。
山頂からの道は、階段が行きに埋もれていて注意しながら降りていく。
急いで山頂をあとにする 下りは滑るようにして降りていく
足元は階段状になっていてあぶない 山荘を前に早足になってくる
予定より30分ほど遅れて山荘に到着。
外の寒さとはうって変わって山荘の中は南国のような暖かさ。
みなさん一気に食堂になだれ込み、腰を降ろした途端にほっとする。
それぞれお弁当は持参していたが、全員がお蕎麦を注文した。
マイナスの外気の中でお弁当を食べる思いをしたら、天国と地獄の差。
暖かい蕎麦の汁が、本当に美味しかった。
山頂から降りると晴れてきた 雪山で暖をとれる山荘はありがたい
開けていてもこのシーズンは、開店休業状態だろうに
商売だけではなく、山に来る人たちの為に休まずにいてくれる山荘の人に感謝・感謝!。
ゆっくりと暖をとった後、山荘の北側から下り始める。
最初は尾根を巻くようにして、緩やかな下り坂だったが
しだいに急な坂になってきた。
手すりをしっかり握って降りる 雪の木立の中を降りていく
振り返ると山頂は青空! 転ばぬ先の杖。足元注意
途中、何箇所かの鉄の階段をすべらないように降りると
次第に水の音が聞こえ始めた。
先を行く人たちから驚嘆の声が聞こえ
降りてみると凍結した滝が現れた。
最後の鉄の階段 思惑氷爆に感激
真名井の滝だった。
滝の前面が氷結して、その奥に水が流れている。
みんな「凄い!凄い」の声。「これを見れただけでも今日は良かった!」と。
真名井の滝の感激を後に、宝福寺奥の院で一息入れ
さらに降っていくと沢筋に出た。雪で覆われた沢もとても綺麗だった。
最後に日本の滝百選のひとつ「竜王の滝」で休憩をとる。
随分と高度が下がったためか、この滝は周囲だけが凍っていたが
その落差と周りの景色が、とても見ごたえのある滝だ。
真名井の滝 竜王の滝
滝からは少し歩いたら、バスの待つ駐車場に到着した。
慣れない雪山歩きに、何時になく疲れた山行だったけれども
一人も怪我なく無事下山できた。
時間の都合で、温泉はパスとなったけれども
雪山を存分に楽しめた山行でした。
今回の山行のGPSデーター。(電池切れのため山頂までしか軌跡が記録できませんでした)
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