■■ 大川原高原・旭ケ丸(徳島) 2007.10.17  ■■
リハビリに車で気軽に行けて、山の空気が吸える高原へ、いざ!
ここ最近は再発せず、忘れかけていたギックリ腰に久しぶりになってしまった!
しかも今まで治療を始めると多少のことでは、何ともなくなるのに
今回は治療中にまた再発してしまった。今までは1週間程度で治っていたのが
年のせいか治りが格段に遅い。ト・ホ・ホ〜!
その腰の痛みが酷いのと、仕事が忙しいのも重なって2ヶ月以上山にいけずにいた。
貯まった代休を少しは消化しようと、平日に休んでみることに。
子供たちも学校なので、遠慮することなく山に出かけられる。
とは言っても、本格的な山歩きにはまだまだ不安が残るので、お手軽な山を物色。
たしか10年近くも前に家族で一度だけ出かけたことのある、大川原高原に行き先を決めて
何時もに比べゆっくりとした出発で車を走らせる。
山川町から193号線を倉羅峠(ハイジが出てきそうな地名)を越えて神山町に入る。
道の駅「温泉の里神山」でトイレを済ませて鬼籠野から府能隧道を通って、トンネルを
出て直ぐに右折、山際へと車を登らせて行く。最初はアスファルト道だったのが
コンクリート道になり、最後は未舗装道路となった。
府能隧道を抜け、府能の集落を見下ろす 道はどんどん怪しくなっていく
車の底を擦らないようにハンドルを右に左にと上手くきり、ダートの道を乗り切る。
こんな時、オフロード車の地上高の高い車だといいのだけれど,
でも軽自動車は、車幅が狭いので轍や石を避けながら、以外とスムーズに走れる。
府能隧道から25分程で、大川原高原の駐車場に到着した。
駐車場には大きな重機が据えられ、囲いの中は深い穴が掘られていた。
駐車場の入口直ぐに車を止めて、取り合えず景色の広がる北東面に歩いてみる。
雲が多くてすっきりとはしない空だが、山々の向こうに徳島の平野部が見えた。
カラスの群れが風に乗って、気持ちよさそうに飛んでいる。
山の背を雲の陰が流れていく
駐車場の突き当りには、正体不明の巨大な鉄の塊が置かれていた。
引き返して、牧場沿いに旭ケ丸に向かって歩いて行くと
見晴らしのいい切土の所に、コンクリートで台座が作られていた。
これを見た瞬間に、先ほどの鉄の塊が何なのかが判った。
風力発電の風車の鉄柱の根元の部分で、この台座に据えられるのだろう。
正体不明の円柱の鉄 風力発電の台座だと判る
そのまま歩いて行くと山の斜面側にはアジサイが植えられていた。
今はシーズンを外れて葉だけが青々としている。
途中で工事車両の通る道から外れ、花木園の中へと入り展望台へと歩いて行く。
牧場を右手に見ながら登っていくと、開けた切土の所に、
先ほどの風力発電の台座が据えられている。
工事看板によると、駐車場からここまでで4基、六郎山の尾根沿いまでに
全部で15基の風車が計画されているらしい、「大川原ウィンドファーム」と
名づけられた事業のようだ。何基も並んで、一斉に回る風車を一度見てみたい。

この看板から遊歩道へと入る 途中にも風車の台座が・・・
工事道から遊歩道へ。牧場沿いの道には椿の塀が続いている。
登り坂をゆっくりと登っていくと、展望台に到着した。
コンクリート製の展望台は、紹介の写真で見るよりも劣化していて汚れていた。
それでも上に登って見渡すと、360度の展望。
南は雲早山から高丸山の大きな三角錐が見える。
旭ケ丸までの途中にある展望台 車を止めた駐車場が見下ろせる
遠く徳島の市街地も霞んではいるけれど見える
展望台で山頂の景色を堪能した後、旭ケ丸を目指して歩き始める。
薄暗い木立のトンネルをしばらく歩くと、三角点と道標。
三角点に並んでここにも「ヤッホー地蔵」が置かれていた。
こんな茂みの中に一等三角点があるけれど、見通しのきかない場所で、
果たして測量できるの?などと思いながら、久しぶりにシェーのポーズで記念撮影。
一等三角点とヤッホー地蔵 久しぶりのシェーのポーズで決めてみる
帰りも来た道を戻って見るが、途中で分岐した所をちょっと先まで歩いてみる。
道は前日の雨で少しぬかるんでいて、そのせいかくっきりと、しかもおびただしい数の
動物の足跡が残っている。
山頂から展望台までの道 展望台から牧場沿いの道
さらに先へと進んでいくと、ガサと大きな音がしたかと思うと
白いお尻が道を横断していった。
一瞬びっくりしたが、先ほどの無数の足跡の正体が判って、納得した。
足跡の正体・・・・ 風力発電の計画看板
駐車場まで戻ると、まだお昼前。昼食には早いので、そのまま車に乗り込み
大川原高原を降りることにした。
山を降りてしまうと、リュックのおにぎりを食べる景色のいい場所がなくなり
結局立ち寄り湯をした「神山温泉」でお湯に使った後、お蕎麦を食べる。

レンガで覆われた府能隧道の入口 神山温泉はいい湯でした
温泉に浸かって、お昼を食べてもまだ時間はたっぷりあったので、
上山町の観光名所の「雨乞いの滝」に寄ってみることにした。
国道から旧道に入り案内看板に従って山間を車を走らせて行く。
トイレのある駐車場に車を留めて、あとは高根川沿いの道をひたすら登っていく。
静まり返った遊歩道は水の音だけが響いている。
次々と流れる滝を見ながら600mほど歩くと、一番奥まった所に雨乞いの滝が現れる。
うぐいす滝
不動の滝
観音滝
雨乞いの滝の雌滝
雄滝
日本の滝100選に選ばれただけあって、落差45mの雌滝には暫し見入ってしまう。
岩肌で囲まれた滝壺に一人で佇んでいると、なんだか寂しくなってきた。
雌滝の左脇には三段に分かれた上部の滝壺まで上がれるようになっている。
やはり少し薄気味悪くなってきたので(小心もんなんで・・・・)、雨乞いの滝をあとにする。
今回はリハビリということでお散歩程度の歩きだったが、高原に吹く風と
涼しげな滝の飛沫で、気分をリフレッシュできた一日でした。
地獄縁の蒼い水 けっこう急な登り坂だった遊歩道
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