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小さい頃に日曜日になると、朝早くからテレビを見ていて
両親に、もう少しゆっくり寝かせろと、よく怒られた。
今はその両親の立場になってしまった。息子は朝から一人で階下に降りてテレビを見ている。
一週間、たいして仕事もしていないのに、どうも疲れが残って親父は惰眠を貪る。
9時を過ぎて起きると、見たいテレビ終って、今度はテレビゲームを始めた息子。
これではいかん!と午後からの買い物を前に、山に連れ出すことにした。
「ゲームばっかりして、外へ行かんと!お父さんと今から山へ行くぞ!」と無理やり強制連行。
まだ少しは親父の威厳があるみたいで、息子は渋々、準備を始めた。
時間的な制約があるので、取りあえずは一番近い山、五瀬山に登ることにした。
志度から末地区に抜ける道を走り、志度ICを過ぎて初めての信号を左折。
工業団地に入り、山裾の道を進むと、立入禁止の看板があった。
何気に車で登っていくと貯水槽の上で、少し道の脇が広くなっていたので車を停めてみる。
そこから歩き始め、小さな峠から山に向かって土道を進む。
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工業団地北側の道 |
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登っていくと貯水槽がある |
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峠のてっ辺からさらに北に |
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少し歩くと果樹園に出る。軽トラが止まっていて、老夫婦が農作業をしていた。
道の脇に石仏。ここからさらに山に句かって進んでみる。
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果樹園の横を通る |
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文久時代の石仏 |
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すると桜の木の根元に、文字の消えた看板らしき板が落ちていた。
その脇からひょいっと駆け上がってみると、一変に景色が開けた。 |
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道標らしき板が落ちていた。 |
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支尾根に出ると直ぐに展望が開ける |
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山頂までは、3度の山火事で山肌が顕わになっていて
一直線の道筋!。こんな山も珍しい。
しばらくはのんびりと歩いていたが、段々と傾斜がきつくなってくる。 |
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山頂まで一直線の道 |
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所々岩が露出している |
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大人だとそうでもないが、息子は手を使って登っている。
「お父さん、ちょっと怖いね!」と・・・。
少しは下草が生えてはいるけれど、花崗土の所は滑りやすい。 |
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手足を使って登る息子 |
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息が切れたので少し休憩 |
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「ちょつと休憩ね」と言いながら、手袋に付いた草を気にして除けている。
(親父に似ず、本当に綺麗好きな息子)
振り返ると遮るものも無く見晴らしが良い。(登る初めから展望はバツグン)
少し踏ん張って登っていくと、一番手前のピークに出た。
ここから北に尾根が続いている。
今まで南だけの展望が一変に360度の展望へと変わった。 |
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親父が景色に見とれている間に、息子はどんどん進んでいく。
道の脇には山火事の名残りか、炭化した木の株が残っている。
中ほどのピークを過ぎ山頂の手前には、不思議な形をした石柱が立っていた。
雰囲気的には鳥居のような感じがしたが、始めてみる形だ。 |
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束の間の尾根道 |
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山火事の後が残っている |
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鳥居さんかな? |
快適な尾根歩きを楽しんでいるうちに山頂に到着。
真北は潅木に遮られているが、それでもおもいっきり景色が良い! |
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尾根の向こうに熊高山と女体山 |
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「りゅうごさん」の前で記念撮影 |
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「りゅうごさん」の石祠の前で、親子で記念撮影。直ぐ横には三角点が。
また祭事に使われていたのか、しめ縄や青竹が転がっていた。
先程歩いてきた尾根と女体山をバックにシェーのポーズも親子で・・・・。
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意外と新しい石祠 |
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三等三角点・鴨部西山 |
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お決まりのポーズで |
前回登った那智山の展望も良かったが、この五瀬山もその点ではひけをとらない。
景色に見とれてタバコを吸うのも忘れていた。
石祠の北側には二手に道がついている。西側は石鎚神社を通り、天野峠へと続く道。
東側は志度東地区への道。でも二つとも、余り歩かれていないのか
藪コキに近い状態だった。(赤テープが巻かれているので迷うことはないと思う)
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津田方面 |
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石鎚山方面 |
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五剣山・屋島方面 |
出かける前は雲ひとつ無い青空だったが、次第に雲が増え、風が強くなってきた。
息子もそろそろ飽き始めたので、下山開始。
例によって息子は小走りで降りていく。 |
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振り返って親父を呼ぶ息子 |
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あんまり走ると転ぶぞ〜 |
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親父は写真を撮りながら後を付いていくと、
下から「お父さん、こんな道通ったかな?」と叫んでいる。
適当な返事で「大丈夫や降りていき〜!」と答え付いていくと
本当に支尾根をひとつを間違えていた。
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鴨部地区に続く尾根 |
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支尾根をひとつ間違えた |
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「ごめん、ごめん。ほんまに間違ってたな!」
「そうやろ、登る時こんな木なかったもん!」と息子に怒られた。
仕方がないので、少し戻って上り返し、西側の登ってきた支尾根にトラバースする。
ちょっとしたミスもあったけれど、我が家から一番近い山の素晴らしさを体験でき
思わぬ収穫のあった里山歩きでした。 |
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登ってきた西側にトラバース |
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転びそうになってびびる息子 |
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