■■ 雲附山・石鎚山・熊高山・五瀬山(さぬき市)  ■■
以前にエントツ山さんが、国分寺町が高松市に合併するのを記念に?
袋山〜国分台〜連光寺山〜鷲ノ山そして火の山〜堂山・六つ目山を歩いてた。
我が町も志度湾の直ぐ近くから続く山裾が、雲附山まで伸び
町境に沿った形で、里山が続いている。
単発では今まで登ったことのある山ばかりだけれど、
それぞれを繋いだ形で一度歩いてみたいと以前から考えていた。
最近日曜日は、娘が午前中に部活動があるので、それまでの時間を利用して
数回に分けて歩いてみることにした。
まずは一回目は町の西の端、国道の際にある多和神社をスタートした。
神社の石段を上がり、鳥居の手前の電柱の脇に尾根に続く道があった。
最初は落ち葉で足が滑るくらい急な坂だったが
道幅もありゆっくりと登っていった。
電波塔までは道もしっかりとしていて、気持ちよくあるいていけた。
が、電波搭を過ぎた途端に、少し藪気味の道となる。
最初の三角点を過ぎ、地形図で見ると、尾根を跨ぐように道がある場所に
石の祠が笹に覆われひっそりと佇んでいた。
30分ほど歩くと、初めて西側の展望が開け屋島が見えた。
そこから10分ほど歩くと、真下に広真印刷所の大きな建物が見え、
町内が見渡せるポイントに着いた。
ここではじめての小休止をとる。
南を見ると峠道の向こうに、雲附山が見える。

休憩場所から20分ほど歩くと、二つ目の三角点に到着した。
小ピークの山頂は少し笹原になっていて、西側の景色が開けていた。
薄曇の空の下、立石山や白山が見える。
今回のルートの中では一番のビューポイントだった。
小ピークを降っていくと、行く手を背の高い萱に阻まれてしまった。
道を間違えたと思い一度は引き返すが、戻ってみてもそれらしい道が見つからない。
仕方が無いので、萱を避けて尾根の左へと藪の中へ突入する。
地図を見るともう一度小ピークを登って、峰堂峠(むねん)へと続くようになっているが
とうとうその道も判らず、最後は崩れた崖を細い枝に掴まりながら降りていき
峠の道に下りることができた。
峠から、さらに雲附山への道を歩いてみるが、尾根に出た所で
笹と灌木に遮られて前進することが出来なくなってしまった。
仕方が無いのでまた左に巻いて降っていくと、間川三十二勝の展望台に着いてしまった。
一回目はここで時間切れとなり、里へと降りていきました。
(多和神社から間川三十ニ勝までの歩行時間:2時間30分)
二回目は前回のゴール地点から登り始める。間川三十ニ勝から尾根に出ると、
石鎚神社に続く道と、反対に延びる道があった。前回敗退した峰堂峠に続く道のはず。
取りあえずは歩いて見ることにした。途中まで道はしっかりとしていて
昔の峠らしき場所には、祠に祭られたお地蔵さんがここでも笹に
埋もれそうになりながら佇んでいた。
この旧の峠を過ぎ、小ピークを越えた辺りから、またしても道がなくなってしまった。
本当は峰堂峠まで歩いてみたかったが、
今日の目的のコースの雲附山から東の道が残っていので
仕方なく引き返すことにした。
分岐点までもどり、一度北に向かって歩いていき、折り返して南に少し上ると
石鎚神社と山頂への分岐に出た。まずは背の延びた笹の中を神社へと歩いてみる。
神社は割りと大きなお堂があるけれど、今にも崩れそうで
人の手が入れられていないのが判る。中を覗いてみると、頭の上で
長い鼻の天狗さんが、こちらを見下ろしていた。
石鎚神社から南に戻り、分岐を過ぎると鳥居と石の祠があった。
そこからしばらく歩くと、雲附山の山頂に着いた。
山頂はほとんど展望はきかない。
三等三角点の点名は「胸人」となっていて、所在地は雲附山ではなく「雨乞山」となっている。
「ふるさとの山と三角点」を書いた多田さんによると
山頂から東は踏み入らないほうが良いと書かれていたが
所々赤テープもあり、踏み跡も判るので進んでみることにした。
何度かアップダウンを繰り返しながら、徐々に高度を下げていったが、
少し北への展望が見ることのできた地点から、竹によって荒れたブドウ畑辺りから
足元が怪しくなってきた。イバラのジャングルに遮られながらも、何とか降っていくが
とうとう現在地の把握は出来なくなってしまった。
それでも一度チラッと見えたオレンジタウンの方角にあたりをつけて
転がるようにして降りていくと、萱に囲まれたため池に着く事が出来た。
萱の中を泳ぐようにして手でかきながら進むと、やっとのことで林道に出ることが出来た。
林道を下っていくと、オレンジタウン駅の脇に到着。携帯で迎えの要請をして、
第二回の山行は終了しました。(今回の歩行時間2時間30分)
三回目はオレンジタウン駅を出発!
(何を好き好んで志度の山をあるくのか?なんて嫌味を言われながらも)
団地の中を登って行くと東側の斜面に取りつけそうな階段があった。
「バードサンクチャアリ」と小さな標識が掛けられていた。
道に沿って一度は北に向かって進んでいくが、尾根に出た所で
南へと折り返して歩いていく。
途中で、本当なら地形図に載っている、石鎚山からの支尾根を登っていくつもりだったが
あまりの樹林の密集に気がひけてしまって、そのまま南に歩いていく。
道筋にはオレンジタウンを見下ろせる場所に、すてきなテーブルと椅子が置かれてあった。
時間があれば、ここで持ってきたコーヒーでも!と思ったけれど
今日は先を急ぐので・・・・。
最後はオレンジタウンの南の端まで来てしまった。
一度登った山筋を、下ってしまった形になったが、途中から気持ちを入れ直して
山頂を目指して直登してみることにした。
果樹園までは普通の道だったが、後は藪の中を、木々に掴まりながら登っていく。
少し汗ばみ始めた頃、突然目の前に道が現われた。
以前メールで麓の願興寺からのルートができました!と教えて頂いたことがあったが
おそらくその道だろう。今までの藪歩きに比べて、なんて快適な道だろう。
しばらく歩くと、竜王宮の石祠のある広場に出た。
竜王宮から北東に少しだけ下り、登り返すと、以前登ったことのある霊芝寺からの道に出た。
そこから北に歩くと石鎚山山頂に到着した。198mは丁度愛媛の本家の1/10の高さだ。
山頂には東に向いて石祠が祭られている。三角点は点名「日内山」。
展望は南西が開けていて、白山や先程歩いてきたオレンジタウンの南側が見ることができる。
山頂から霊芝寺への下りは、東に南に展望が開けて、とても気持ちが良い道。
花崗岩が露出しているので、滑らないように注意しながら下りて行く。
途中はミニ88ケ所巡りの石仏が点在しているのを、眺めながらの下りとなった。
霊芝寺からは野間池を南に回りこむ形で、一般道を歩いていく。
ため池越に次に登る熊高山が可愛く見下ろしてくれている。
野間池の堤を歩き、山裾を東に回りこむと、熊高山への登山口に着いた。
ここからしばらくは急坂となるが、焦らずゆっくりと登っていく。
坂を息を切らせて登りきると広場に出た。今度は金毘羅さんが出迎えてくれた。
今日は一日で、龍王さん、石鎚さん、金毘羅さんを参拝したことになる。
広場から西に一息登ると熊高山の山頂に到着した。
山頂の西側には巨岩の「鴻の岩」が鎮座している。
ここで持ってきたコーヒーとクッキーでティータイムにする。
この岩からは先程登った石鎚山を正面に、長尾と三木の平野部が見渡せる。
腹ごしらえも終えて、今日の本命に突入することに。
山頂から北側は全く踏み跡もなく、何度も行ったり来たりを繰り返す。
灌木の密度の濃い中を歩複前進や四つん這いで歩いたり、
足元に絡んでくるイバラに閉口しながら、はたまた背丈より高い
シダの林に埋もれながらも、何とか尾根を外さないようにと歩いて行きました。
結局腰を降ろせるようなスペースがあったのが一度だけでした。
(後で確認すると、山頂から峠までの直線距離600mを1時間かかっていました)
最後は峠の伐り通しの崖の上に・・・。
見下ろすとお地蔵さんの白い屋根が見えました。
木々に掴まり、次から次と下にある木の根元を目掛けて滑り落ちるようにして、
降りて行きました。(正確には落ちていきました)
やっとの思いで、峠のアスファルトの上に降りると、丁度12時のサイレンが鳴りました。
今日はここで終了です。(今回は3時間50分)
本来なら、前回の峠から五瀬山までのルートが残っているのだけれど、
熊高山から北側のスーパー藪コキが堪えたので、気力が回復するまでお預けにします。
五瀬山を工業団地からのルートと違う道を歩いてみることに。
高速のインターの直ぐ北側にある鉄塔から入山。
すぐに巡視路が始まり、快適な山歩きとなりました。
巡視路に沿って北に向かってどんどん登っていくと小ピークに出た。
尾根から今度は東に向かって何度かアップダウンをして歩くと、
天野地区から登ってくる道の分岐にでた。
そこからも道はしっかりとしていて、南に向かって曲がって直ぐに石鎚神社に着いた。
神社からも今までの道に比べると荒れてはいるけれど
踏み跡はしっかりしているので、山頂目指して、どんどん登っていく。
道筋には笹が増えるが、ひと踏ん張りで山頂に到着した。
前回もそうだったが、山火事で焼けてしまった南斜面は隔てるものが無く
この辺りの里山の中ではピカイチの展望。少し休憩した後
少し暮れかかった西の空を見ながら、末地区の工業団地への道を下って行きました。
(山中での歩行時間1時間10分)
結局4回に分けて歩いてみた「ぐるっと志度町」。予定していたルートを
全て歩くことは出来なかったのが悔い残ってしまったが、
またいつかの機会に、全部を繋げてみようと思う。
五瀬山を除いて、毎回どこかで道に迷い、藪をこいて歩く羽目になってしまった。
でも身近な里山だからこそ、道迷いも楽しむことが出来た。
小さな頃遊んだ記憶を思い出しながら、
何でこんな痛い思いして歩いてるんだろうなんて考えながら
それでも充実した里山歩きを経験することができました。
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