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ある日HPの掲示板に山行のお誘いの書き込みがあった。
その書き込みにあった、石立山と云う山名以上に
興味を引かれたのが「かつおのたたきと清酒」という言葉。
昨年の年末に木の根の森でご馳走になった、あの、かつおのたたき。
真冬の空の下で薪を囲んでの、あの楽しかったひと時が忘れられずに、今回も参加した。
場所は別府峡。前日にテント泊して翌日にうわさに高い、あの石立山に挑戦。
テント泊・薪・かつおのたたき・清酒・石立山とこれだけ興味の沸く行事は
そうそうあるもんじゃない! |
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前日に地図を見ていると、我が家からだと
そのまま南下して、木屋平・木沢村のルート
が以外に近いように見えた。そこで、
3時間も走れば別府峡に着くだろうと、
甘い考えを思いついてしまった。
脇町・穴吹から国道492号線を南下、
木屋平で見の越に向かわず東に曲がって、
今度は193号線をぐいぐいと高度を
上げて走る。途中で通行止めの看板が
あったけれども、バスも降りてきたので、
そのまま走ると、なんと看板通り通行止め。
すでに時間は2時前。集合時間は3時!
しかたがないので引き返し神山に向かい
なんとか上勝町に抜けられないかと走るが
諦めて、山川町まで走り、脇町から
高速に乗る。(マーシーさんはどうやら
同じ道で通行止めにあい、小松島まで抜けて
別府峡まで来たそうだ)
時既に3時前。連絡しようにも誰の電話番号
も知らない。とにかく車を飛ばすだけ!
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約2時間遅れで別府峡に到着。初めて来る所でどこにみんながいるのか判らず
四ツ足峠まで走り、引き返し別府峡へ。
駐車場にreikoさんの車を発見。
河原に降りるとタープの下ですでに宴会が始まっていた。
時間に遅れたのをとがめられるわけでもなく、直ぐに土佐の豪快料理を勧めてくれた。
カニ汁・かつおのタタキに心臓・トロ、そしてホタテの炭火焼き。
走行しているうちに愛媛から、小松島経由でマーシーさんも到着。
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日も暮れ始め、駐車場に居たお二人も、お誘いして大宴会の始まり。
そしたらなんとその女性は、リップさんと判明して、一堂「えっ〜!」と驚いた。
世間は狭い、四国も広いようで狭し!
話が弾むタープの下。見上げると満天の星空。
「みなさんうどんを食べませんか」と仙人さんが呼びかけるが、
みんなすでにお腹が一杯。
この呼びかけを2・3回繰り返すけれど植物部長さんに却下される仙人さん。
それでも諦めきれずに勝手にうどんを作り、みんなに配った執念の仙人さんでした。
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翌日のこともあるので、10時頃にテントで就寝。
川の大きな音も、お酒のお陰かあまり気にならずに直ぐに熟睡できた。
4時頃、やはり川の音で目が覚める。地元香川は渇水だというのに
贅沢な音だ。
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予定通り5時に起床。またタープの下で朝食の準備を植物部長さんと登山部長?が始めてくれる。
いまの時代ガスストーブがあるのに、いまだに年季のはいったガソリンストーブを使ったり
朝の時間のない時でも火を焚く、この人たちは本当に尊敬してしまいます。
ゆっくり時間をかけて朝食を済ませて、いよいよ出発。
他のレポートでよく見た赤い鉄橋を渡ると直ぐに急登が始まった。 |
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木々の木立の中、まだ気温もあがっていないのに直ぐに汗が吹き出てきた。
植物部長さんがさっそく草花のレクチャーを始めてくれる。
歩いては横を見、下を見、上を見て歩きながら周りを観察。
この人の歩き方はとても柔らかい。仙人とはほんとはこの人のことじゃないだろうかと
思いながら後ろを着いていく。
石灰岩が現われ始め、杉の木立を抜けるとやっと下り。
一気に降りたところが竜頭谷。
渇水のせいで沢には水がなく、水の音だけが上のほうから聞こえてくる。 |
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竜頭谷からは石灰岩の石屑と土混じりの急登。
足元を滑らしながら、時には手を使って草木を握り登っていく。 |
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この急登を過ぎると、今度は岩肌が現われてくる。
このルートは短い距離で本当に変化に富んでいる。
途中2箇所ほどあった道標にも角度がついている。 |
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この岩肌をやっとの思いで登りきると突然展望が開けてた。
昨日泊まった駐車場が遥か下に見える。 |
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ここからはほんの少しだけ尾根歩き。
ヒノキやコウヤマキの木を見上げながら歩く。
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この辺りからreikoさんお目当ての花が・・・・。
■ 花の写真をクリックすると拡大します! ■ |
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尾根歩きも束の間、直ぐに見晴らしのいい岩場に出る。
疲れの出始めているさぬきのメンバーの為に休憩をとってくれる。
(ここまで約2時間)
ザックに袋をぶら下げて植物部長さんは茸を集めている。
そしてマーシーさんはゴミを集めて歩いている。
驚くのはこんなきつい山に来る様な人たちが、空き缶を捨てていること。 |
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この岩場を過ぎると、今日のメインイベントのイシダテクサタチバナの群生地が・・・。 |
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腰痛からか足が攣り始め、この辺りが一番しんどかった。
でも相変わらず土佐のお二人の足は軽やかだ。
一時期は毎週この山に通っていただけのことはある。
それとも登山歴30年の年季が成せる技なのか? |
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歩き始めて登り通しで約4時間。
やっと中東山・石立山の分岐に到着。
ここから拾身嶽に向かうため左に道を折れる。
拾身嶽は石灰岩の岩場。
展望が開けて遠くに次郎笈から天狗塚まで見渡せる。 |
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この絶景の岩の上で昼食を採る。
早速、二人はお湯を沸かし始めたと思ったら、コーヒーを入れてくれた。
何から何までお世話になりっぱなしだ。 |
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石立山から折り返してきたマーシーさんもここで合流。
ここにも石灰岩の山特有の花が咲いている。 |
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拾身嶽から知る人しか知らない(当たり前)ムシクイスミレの咲く場所へ
植物部長さんが案内してくれる。
足元に注意しながら石灰岩の間を降りると、岩陰に2輪ほど可憐に花をつけて
ムシクイスミレが咲いていた。 |
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ここからは登ってきた道へのトラーバース。
鹿の糞がそこいらじゅうに落ちている。ほんとの獣道。
登山道に出てからはひたすら下りぱなし!
足の裏が熱くなって痛み始めた。
竜頭谷への下りは踏み後も崩れ、滑り落ちるようにして降りる。 |
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出発してから約9時間。
reikoさんは靴のソールがはがれるというアクシデントはあったものの
土佐のお二人のお陰で無事下山。
丁度リップさんも四ツ足峠から帰着したところでした。
今回の山行は再開あり、新しい出会いありその上宴会ありと
タフな山登り以上に楽しい時間が過ごせた貴重な2日間でした。
自分は登らないのにわざわざ準備していただいた仙人さん
本当にありがとうございました!
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