■■ 石立山(高知県) 2005.06.25〜26  ■■
半年振りの再会と新たな出会い(第4回オフ会)!
ある日HPの掲示板に山行のお誘いの書き込みがあった。
その書き込みにあった、石立山と云う山名以上に
興味を引かれたのが「かつおのたたきと清酒」という言葉。
昨年の年末に木の根の森でご馳走になった、あの、かつおのたたき。
真冬の空の下で薪を囲んでの、あの楽しかったひと時が忘れられずに、今回も参加した。
場所は別府峡。前日にテント泊して翌日にうわさに高い、あの石立山に挑戦。
テント泊・薪・かつおのたたき・清酒・石立山とこれだけ興味の沸く行事は
そうそうあるもんじゃない!
 前日に地図を見ていると、我が家からだと
 そのまま南下して、木屋平・木沢村のルート
 が以外に近いように見えた。そこで、
 3時間も走れば別府峡に着くだろうと、
 甘い考えを思いついてしまった。
 脇町・穴吹から国道492号線を南下、
 木屋平で見の越に向かわず東に曲がって、
 今度は193号線をぐいぐいと高度を
 上げて走る。途中で通行止めの看板が
 あったけれども、バスも降りてきたので、
 そのまま走ると、なんと看板通り通行止め。
 すでに時間は2時前。集合時間は3時!
 しかたがないので引き返し神山に向かい
 なんとか上勝町に抜けられないかと走るが
 諦めて、山川町まで走り、脇町から
 高速に乗る。(マーシーさんはどうやら
 同じ道で通行止めにあい、小松島まで抜けて
 別府峡まで来たそうだ)
 時既に3時前。連絡しようにも誰の電話番号
 も知らない。とにかく車を飛ばすだけ!
 
約2時間遅れで別府峡に到着。初めて来る所でどこにみんながいるのか判らず
四ツ足峠まで走り、引き返し別府峡へ。
駐車場にreikoさんの車を発見。
河原に降りるとタープの下ですでに宴会が始まっていた。
時間に遅れたのをとがめられるわけでもなく、直ぐに土佐の豪快料理を勧めてくれた。
カニ汁・かつおのタタキに心臓・トロ、そしてホタテの炭火焼き。
走行しているうちに愛媛から、小松島経由でマーシーさんも到着。
日も暮れ始め、駐車場に居たお二人も、お誘いして大宴会の始まり。
そしたらなんとその女性は、リップさんと判明して、一堂「えっ〜!」と驚いた。
世間は狭い、四国も広いようで狭し!
話が弾むタープの下。見上げると満天の星空。
「みなさんうどんを食べませんか」と仙人さんが呼びかけるが、
みんなすでにお腹が一杯。
この呼びかけを2・3回繰り返すけれど植物部長さんに却下される仙人さん。
それでも諦めきれずに勝手にうどんを作り、みんなに配った執念の仙人さんでした。
翌日のこともあるので、10時頃にテントで就寝。
川の大きな音も、お酒のお陰かあまり気にならずに直ぐに熟睡できた。
4時頃、やはり川の音で目が覚める。地元香川は渇水だというのに
贅沢な音だ。
予定通り5時に起床。またタープの下で朝食の準備を植物部長さんと登山部長?が始めてくれる。
いまの時代ガスストーブがあるのに、いまだに年季のはいったガソリンストーブを使ったり
朝の時間のない時でも火を焚く、この人たちは本当に尊敬してしまいます。
ゆっくり時間をかけて朝食を済ませて、いよいよ出発。
他のレポートでよく見た赤い鉄橋を渡ると直ぐに急登が始まった。
木々の木立の中、まだ気温もあがっていないのに直ぐに汗が吹き出てきた。
植物部長さんがさっそく草花のレクチャーを始めてくれる。
歩いては横を見、下を見、上を見て歩きながら周りを観察。
この人の歩き方はとても柔らかい。仙人とはほんとはこの人のことじゃないだろうかと
思いながら後ろを着いていく。
石灰岩が現われ始め、杉の木立を抜けるとやっと下り。
一気に降りたところが竜頭谷。
渇水のせいで沢には水がなく、水の音だけが上のほうから聞こえてくる。
竜頭谷からは石灰岩の石屑と土混じりの急登。
足元を滑らしながら、時には手を使って草木を握り登っていく。
この急登を過ぎると、今度は岩肌が現われてくる。
このルートは短い距離で本当に変化に富んでいる。
途中2箇所ほどあった道標にも角度がついている。
この岩肌をやっとの思いで登りきると突然展望が開けてた。
昨日泊まった駐車場が遥か下に見える。
ここからはほんの少しだけ尾根歩き。
ヒノキやコウヤマキの木を見上げながら歩く。
この辺りからreikoさんお目当ての花が・・・・。


■ 花の写真をクリックすると拡大します! ■
尾根歩きも束の間、直ぐに見晴らしのいい岩場に出る。
疲れの出始めているさぬきのメンバーの為に休憩をとってくれる。
(ここまで約2時間)
ザックに袋をぶら下げて植物部長さんは茸を集めている。
そしてマーシーさんはゴミを集めて歩いている。
驚くのはこんなきつい山に来る様な人たちが、空き缶を捨てていること。
この岩場を過ぎると、今日のメインイベントのイシダテクサタチバナの群生地が・・・。
腰痛からか足が攣り始め、この辺りが一番しんどかった。
でも相変わらず土佐のお二人の足は軽やかだ。
一時期は毎週この山に通っていただけのことはある。
それとも登山歴30年の年季が成せる技なのか?
歩き始めて登り通しで約4時間。
やっと中東山・石立山の分岐に到着。
ここから拾身嶽に向かうため左に道を折れる。
拾身嶽は石灰岩の岩場。
展望が開けて遠くに次郎笈から天狗塚まで見渡せる。
この絶景の岩の上で昼食を採る。
早速、二人はお湯を沸かし始めたと思ったら、コーヒーを入れてくれた。
何から何までお世話になりっぱなしだ。
三嶺と天狗塚 次郎笈の向こうに剣山
石立山から折り返してきたマーシーさんもここで合流。
ここにも石灰岩の山特有の花が咲いている。
拾身嶽から知る人しか知らない(当たり前)ムシクイスミレの咲く場所へ
植物部長さんが案内してくれる。
足元に注意しながら石灰岩の間を降りると、岩陰に2輪ほど可憐に花をつけて
ムシクイスミレが咲いていた。
ここからは登ってきた道へのトラーバース。
鹿の糞がそこいらじゅうに落ちている。ほんとの獣道。
登山道に出てからはひたすら下りぱなし!
足の裏が熱くなって痛み始めた。
竜頭谷への下りは踏み後も崩れ、滑り落ちるようにして降りる。
出発してから約9時間。
reikoさんは靴のソールがはがれるというアクシデントはあったものの
土佐のお二人のお陰で無事下山。
丁度リップさんも四ツ足峠から帰着したところでした。
今回の山行は再開あり、新しい出会いありその上宴会ありと
タフな山登り以上に楽しい時間が過ごせた貴重な2日間でした。
自分は登らないのにわざわざ準備していただいた仙人さん
本当にありがとうございました!
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