次週に控えた、山の会の山行に備えて、少し歩いとこ!。
そんな気軽な気持ちで、手近な風呂塔に行くことにした。
夜遅くに飲んだコーヒーのせいか、夜中の二時過ぎても眠れず
山へ行く日の恒例で、目覚ましが鳴る前の5時に目が覚めた。
三加茂から県道44号線を走らせ、
桟敷峠の風呂塔キャンプ場への分岐で通行止めの看板。
仕方がないので深渕から登ろうかと
車をバックさせると「クマ注意」の看板と
実際にクマが写った写真。
優柔不断で軟弱性格。直ぐに風呂塔を諦め、
取りあえず落合峠まで車を走らせた。
天気がイマイチのせいか、峠にはバイクが一台
止まっているだけ。
取りあえず前烏帽子辺りまで歩いてみようと準備をしていると
車が一台到着した。
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ご夫婦で来られ「寒峰まで行かれます!」と奥さんに聞かれて
「行けるかな?」と自信なく答えてスタートした。
ガスがかかってどんよりした天気なので
スパッツをつけたが、歩き始めてしばらくで
笹の露で、股のあたりまでびっしょりになった。 |
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落禿までの笹原はイブキトラノオやシコクフウロが
道の両側のあちこちに咲いている。
落禿を過ぎ、鎖場を下り、前烏帽子への登りに。
急坂に息が切れるが、道の両側の草花が励ましてくれる。
約1時間で前烏帽子に到着した。 |
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前烏帽子の山頂で写真を撮り、一服していると
先程をご夫婦が登ってきた。
僕のザックの23期のプレートを見て
「23期(登山学校)の方ですか」と話しかけられ
色々お話しているうちにHPの話題に。
「エントツ山さんやkazashiさんをご存知!」と聞かれ
「実は・・・僕kazashiなんです。」と答え話が弾み出す。
前烏帽子くらいでと思っていたのに、ここで引き返すと
「ふがわるい」ので、寒峰まで行くことに決め
ご夫婦の後を追ってスタートする。 |
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曇空のお陰で遮るもののない尾根歩きも、そんなに暑くないが
先程の前烏帽子の山頂で、
ザックの中のポカリスエットが零れて
ほとんど無くなっていたのだけが気がかりになってきた。
前烏帽子から急坂を降り、一つ目のピークを過ぎた辺りから
足元が見えないほどの藪歩きになってきた。
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胸まで浸かるような藪の中を
歩いていくと
空からパラパラと
雨も降り始めた。 |
いつも単独だと、この辺りで撤収となるが(根性なし!)
今日は先行しているお二人がいるので心強い。
休憩や雨具の装着などで、追いついたり、追い抜いたり
しているうちに、寒峰が近づいた。 |
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寒峰の山頂は3人だけ。
お弁当を広げているうちに、南に天狗塚も見え始めた。 |
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山頂にもココソコに花が咲いている。
小一時間休憩したあと、元来た道へと戻るが
いくつものピークを越え、疲れもピークに差し掛かる頃
前烏帽子の急な登り返しが見え始め
さらにに疲れが・・・・。 |
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十歩歩いては息継ぎの状態で、なんとか前烏帽子に到着するが
この登りは本当にきつかった。 |
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後から登ってきたご夫婦には先行してもらい
ゆっくりと落禿までの坂を降りる。
でも無意識に右の腰の痛みをかばっていたせいか
今度は左の膝の辺りが痛み始めた。
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いままで、どんなに登りで
へばっても、
下りで膝が痛むことなど
無かったのに
初めての経験だ。 |
ギブアップ寸前の状態で、なんとか落禿に到着した。
山頂の岩の上で仰向けになり小休止のあと、
残り20分で落合峠に到着した。
足慣らしのつもりが、いつになくしんどい山行と
なったけれども
予想もしなかった沢山の花と、
仲の良いご夫婦との出会いがあり
貴重な時間を過ごせた一日でした。 |
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