■■ 剣山 160.6m(さぬき市)  ■■
今日は成人の日。我が家にはまだしばらくは未成年の二人がいる。
その内のひとり、息子がお昼まで塾だというので、10時前からちょこっと出かけてみた。
行き先は、同じ市内の門入ダムの北東にある山。
以前、ダムの西側にある「山上山」に登った時に
向かいの山に小屋らしきものが見えた。「なんだろう・・・?」と思いつつ
その内に登ってみよう・・・・と。そのことを思い出して門入ダムまで車を走らせる。
車をダムの下流の公園駐車場に停めて、まずは登山口がないか、
山の麓を北に回りこんで歩いてみる。
民家の間を抜けて、山の西側まで来ると、小さな鳥居と神社が山陰に佇んでいた。
境内からは山に向かっての道はなく、仕方がないので元の道に戻り
駐車場の少し上から、山に向かって「えい、やっ」と飛び込んだ。
駐車場横にある「願い事親子地蔵」 山の西麓にある小さな神社
いつもながら里山は、登山口を見つけるまでに我慢が出来ず
当たりをつけて適当に、山頂目指して藪を進むことが多い。
そして山頂で初めて登山道が見つかり、下りは楽々降りていく、というパターン。
今回も枝を掻き分け登っていくと、露岩の上に落ち葉が薄く積もった箇所に出くわした。
滑らないように木を掴みながら登る。それを過ぎると、またまた藪の始まり。
それでも冬のこの時期は密集度が違うので、それほど苦なく登っていける。
落ち葉で滑りやすい露岩を登る 藪にもなれて、これ位なら苦もなく!
藪を過ぎると最後に3mほどの、ちょっとした岩登りが待っていた。
数歩目までは何でもなかったのに、最後の登りきる時に少しヒヤッとする場面が。
岩を乗越すと支尾根に飛び出た。北東に例の小屋が見える。
岩の突起をしっかり掴んで登る 支尾根から見える山頂部分
支尾根から尾根に出ると、この辺りの里山によく見られる岩肌の尾根になっていた。
松の枝は足元の高さになり、360度のバツグンの展望が広がった。
目標だった小屋がドンドン近づいてくる。
近づくにつれ、その小屋が風雨によって、みすぼらしい姿になっているのが見え始めた。
尾根の先端に小屋が見える。
小屋はトタンで出来ていて、その柱にはロープやワイヤーが貼られて
その先には風で飛ばされないように、石の重石がつけられている。
屋根も壁のトタンも、強い風に因ってか飛ばされ捲れている。
その小屋の中央の岩の上に石の祠が祭られていたが、祠の中には
御神体らしきものが、何もなかった?。
小屋の裏側から見た状態 雨風で無残な状態になりつつある
山頂部は岩山の為、東西南北視界を遮るものがない。
南をみると壇特山から笠ケ峰に続く山々。
東から北、そして西にかけては、きれいに区画された田畑の中に、
さぬきのかわいらしい里山が一望できる。
低い山でも、この景色を見下ろすのが何ともいえない爽快感がある。
南東に見える笠ケ峰
北西にはクレーター五座や六つ目、そして五色台が見える
山を下りる前にいつものようにポーズを決め撮影。
北に向いて綺麗な道が続いている。
下り始めると、急な場所にはトラロープが張られている。
なんとも足が短いのがよく判る ちょっと急な場所にはロープがある
北から見るとドーム状の山頂を降りると、今度は花崗岩の滑りやすい道が続く。
途中には石仏や石祠が点在する。
山頂部の岩肌や、途中の急な登山道は、三木町「嶽山」を思い出させた。
麓まで降りて来ると道の脇に大きな石灯篭が立てられて、
そこには丸金の文字が。そこから直ぐにある鳥居さんにも「金毘羅大権現」と書かれた額が
かかっていた。ここでようやく山頂に祭られているのも、金毘羅さんだと判った。
登山口まで下りると農道の工事が進んでいた。
家を出て約2時間で帰宅。プチ里山歩きを楽しみました。
北側から山頂を望む 花崗岩の尾根道
まる金と彫られた灯篭 最後に鳥居さんを潜る
工事中の農道脇が登山口 民家の庭先にはロウバイの花が咲く
[TOP]