■■ 天狗塚(11/23) ■■
晩秋の天狗塚山頂で、一人佇む中年サラリーマン
「間違いない!」
晴天を確信して前日に準備。朝5時に起き、車を走らせた時は、
まだ東の空にオリオン座が輝いていた。
見の越しまで約2時間、朝日の当る山々を眺めながら快調に走る。
大塚製薬の下の、台風での崩落現場は、道路のアスファルトがほとんど残っていなく
谷底に崩れていた。鉄骨で仮復旧された上を行く。
名頃・菅生を過ぎ、久保で看板を見落とし進入路を通り過ぎてしまう。
後戻りして林道に入ると、二股に別れていて「迂回路」と書かれた矢印と文字が。

標識通りに右折したらどうやらまた国道に出そうな雰囲気。
丁度民家から出てきたおじさんに道を尋ねると
先ほどの二股を左折とのこと。
「迂回路は」国道が通行止めの時の標識だったらしい。
またまた引き返すと、民家が途切れた辺りで「通行止め」の看板。
見の越しの途中から烏帽子? まだ乾いていないコンクリートの上を!
工事のおじさんが、コンクリート舗装工事の為登山口まで車では行けないとのこと。
仕方がないので林道脇に車を止めて歩き始める。
途中、北を見ると落合峠や矢筈山がくっきり、はっきり見える。
これから登る天狗塚の空も期待できそう。
約45分で鉄ハシゴの登山口に到着。
タバコで一息入れていると愛媛からきたご夫婦が上がってくる。
杉の人工林の中を、いきなりの急登ではやくも息切れする。

さらに右の脹脛が急に痛み始める。
(山登りで初めてのこと)
お馴染みの登山口 初っ端から急登が続く はるか先を行くご夫婦
みなさんのHPによく出てくる1476のピークに40分で到着。
ここでも一服するが、大変なことにタバコが一本しか残っていない。
天狗の山頂での一服が目的?なのでここからは一本も吸えないことになる。
少し下ってもう一つのピークを越えて、後はひたすら登るのみ。
森林限界を越え笹が足元に絡み始めると、峠は目の前。
霜柱を踏み締め、笹を両手で掴んで登りふと見上げると
天狗のピラミッドが顔を覗かせていた。
途端に元気が出てラスト・スパートをかける。
1476のピーク 足元には霜柱が 峠の手前で天狗が顔を出す
「愚図で鈍間な亀!」と自分で罵りながら先ほどのピークから一時間で天狗峠に到着。
道標が台風の影響でか、倒れていた。
ここからは目の前に天狗塚が手招きしている。
東に少し歩くと、西熊・三嶺もすぐ近くに見える。
折れてしまった峠の道標 峠から天狗の途中にある大岩 笹とコメツツジの中を歩く
山頂には先行したご夫婦が居るのが見える。
どうやらこちらに降りずに牛の背へ向かう雰囲気。
空は本当に青い。
山頂に到着すると、先ほどのご夫婦は牛の背を歩いていた。
360度遮るものがない。
太平洋・瀬戸内海・石鎚・綱附森・梶ケ森と本当に遠くまで見渡せる。
ザックの上にカメラを置いての撮影。
山頂で昼食を摂る。
久々のカップラーメンの暖かさがとても美味しい。
45分間ゆっくりとパノラマを楽しむ。
その間丸亀から来たという人が1名だけ。
牛の背の笹原を歩いてみたかったが、まだ足の調子が悪いので諦める。
登山口までのロスタイムがなければもう少し歩けたのに、と思いつつ下山開始。
途中で2組とすれ違っただけの、天候の割には静かな山歩きとなった。
峠の下で高松から来た人と一緒になり
いろいろ話をしながら降りる。
「讃岐富士さん」や「趣深山さん」の話題もあがり、
楽しく話す。
1時間30分で登山口に到着。
コンクリート工事の所は、作業している人の横を
ガードレールの外を邪魔にならないようにして通る。
帰りの道は、見の越しに戻らず大歩危経由を選ぶ。
距離的には遠いが道がいいのでほぼ同じ時間で帰ることができた。
晴天を狙っての念願の天狗塚。今年一番の一人歩きができた。
快適な尾根歩き。 三脚が欲しい エントツバス!
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