■■ 砥石権現・鹿舞ダキ山(徳島県) 2008.04.09  ■■
お手軽ハイキングが、急遽予定変更でけっこう歩いたてしまった裏砥石権現!
 
今回も平日に代休をとっての山歩き。以前から気になっていた「ファガスの森」
そこから登れる「高城山」は、スーパー林道を進んでいくと、もっと気軽に登れる
コースがあるみたいなので、安易な気持ちで出かけてみた。
山川町から神山への193号線は道沿いにシダレ桜が咲き誇っていた。
美郷の辺りのシダレ桜 道路に届きそう ミツマタの花
川又から土須峠に向かって走る。「岳人の森」はまだ人気が無い。
雲早トンネルを抜け一端下ると、スーパー林道のゲートがある。
が!が・が・が〜ゲートは閉まり通行止めの看板が立てられていた。
見るとスーパー林道の至る所にバツ印がついている。193号線も大釜の滝と
大轟の滝の間でも通れなくなっている。
雲早隧道1・2・3(123m) スーパー林道が通れない!
仕方がないので引き返し、スーパー林道を雲早山方面へと走っていく。
以前雲早山に出かけた帰りに車が何台か、駐車していた広場に着く。
おそらくここから尾根に沿って歩くと、
「砥石権現」まで歩けると予想して、予定変更で歩いてみることにした。
道は判り易い シャクナゲの木がたくさん
枯葉の積もった割と広い稜線を登って行く。
約25分程で四国電力の鉄塔の下に出た。
ここからは予定していた「高城山」や「砥石権現」らしいピークが見える。
けれども予想していたよりも、結構距離があるように見える!
1時間ではちょっと無理だろうな!などと考えているうちに時間が過ぎていく。
まぁでもせっかくここまで来たのだから、歩ける所までと思い直して歩き始める。

最初に予定していた高城山のレーダーが見える。
砥石権現までまだ、かなり距離があるように見える
道は広場からは少しブッシュ気味になっていく。(保線路を間違って行かないように)
スズタケが硬くて、目を突いたり、跳ね返って手をはたいたりする。
鉄塔広場から見えた3つのピークの内の一つ目のピーク先は
足元には白い岩が痩せ尾根の道に散らばり
さらにその先は岩場のようにになっていた。
スズタケのブッシュの道 白い露岩が現れる
岩場を過ぎると、東に展望が広がる大きな岩のテラスに出る。
ここで一端腰を降ろして一息入れる。
道はガレ場の雰囲気になってきた 石のテラスで一息入れる
岩のテラスからは悪戦苦闘の登りの始まりだった。
鉄塔広場からはこの二つ目のピークは「六つ目山」のように見えた。
案の定、その登りの勾配は急で、しかも石屑交じりの足元は
「石立山の竜頭谷」を思い出させる。
両手両足で登って行くが、木の根元に足を置くと踏ん張れるので、
なんとか真っ直ぐ立っていられる。
約30分の間悪戦苦闘が続き、なんとか「鹿舞ダキ山」に到着した。
踏み外すと転げ落ちそうな急坂 木の根元を狙ってトラバースを繰り返す
山頂は1330m ブナ林の広がる素敵な山頂
山頂には素敵な苔むしたブナの林が広がっていた。
山頂から西に歩くとある「お休み台」からは、遠くは清水峠附近まで見えるようだが
阿讃山脈の頭からしたは、今日は霞んで見える。
「鹿舞ダキ山」から15分ほどで「砥石権現」に到着。
周囲は木々に囲まれて展望はきかないが、山名の由来どおり
足元には白い石がたくさん見える。
腰を降ろしてコンビニのおにぎりを頬張る。食後にはいつも通り
熱いブラックコーヒー。
砥石権現山頂 キティとヤッホー
今日も豪華な?食事 三等三角点「東砥石権現」
大きなヒメシャラ 大きなブナ
展望のない山頂ではあまり長居ができない。しかも空の雲の厚みが
どんどん暑くなってきた。天気予報の通り午後からは下り坂の様子。
コーヒーを飲んで早々に引き上げる。
途中「アケボノツツジ」の看板があり、矢印の方向に折れると
南の西三子山に向かっての展望が広がっていた。アケボノツツジはまだまだ!
正面に西三子山
「鹿舞ダキ山」の手前にガイドブックにも載っている
大きなオニギリ岩が立っている。ここから左に折れると「岳人の森」への道。
山頂にしてはゆったりとしたブナの林を抜け、
山頂直下の急坂を、とにかく転ばないように落ちていく。
明るくて本当に気持ちのいい鹿舞ダキ山山頂付近
分岐のオニギリ岩 いつものポーズで決めてみる
今日は歩いている間、ずっと風の音だけが聞こえていた。
下りきった鞍部では、帽子が飛ばされそうなほどの強い風が、谷から吹き上げていた。
残りは軽いアップダウンを繰り返しながら、すこしづつ下っていった。
鉄塔広場まで戻るとあと少しで登山口。
珍しい色柄の石 ここまで戻るとあと一息
予定していたよりもずっと長い時間あるくことになったり、
最後はちょっとした登り坂でも、直ぐに足が重くて歩けなくなったけれど、
それでもなんとか歩き通して、車を置いていた所まで到着した。
低気圧の接近で帰り道では少し雨も降り始めたが
なんとか濡れずに歩くことができた。この辺りの山にも少しづつ春が訪れ始めている
そんな感じがした平日の静かな静かな山歩きでした。

天気はなんとかもった 土須峠附近の小さな滝
春の訪れを感じさせる 50分も工事待となった帰り道
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