■■  爺神山 (標高214m)  ■■
貴峰山の次に目指したのが、山頂から見えた『爺神山』でした。

高瀬富士として、讃岐七富士のひとつに数えられていますが、

今は山の東側が採石によって半分なくなってして、無残な姿となっています。

今回は車を道の側道に置いて、南側にあるお堂から登りました。(お堂に駐車場があります)
そのお堂の山手に「登山口」と書かれた木の道標。

道は細いけれど、しっかりとした道です。

九十九折れの急な坂を相変わらず息を切らして登って行くと、

先ほどの貴峰山と同じように、今度は七宝山から豊中から観音寺の市街地が見えてきます。

お堂からは20分ほどで山頂です。

まずは「奉祀大滝龍王神」と刻まれた自然石でできた石祠が出迎えてくれます。

その石祠を回り込り一段高い場所に上ると山頂です。

岩盤の上からは着たから西にかけての景色が広がります。

西には目の前に毘沙古山が聳え、その奥には瀬戸内海、詫間の街が望めます。

南側の岩からは、三野町から高瀬町にかけての町並みが広がっています。
北には天霧山や善通寺五岳の山が連なり、北西には詫間の街の奥に

小さな島々の浮かぶ瀬戸内海が見渡せます。

しかし一端足元に目をやると、切れ落ちた絶壁の下には、開発で無残な姿になった山の斜面が広がっています。
山の西側から見た山容といい、この山頂からの見晴らしといい、

讃岐七富士と呼ばれた意味が、寒風吹付ける山頂に立って、初めて理解できました。

ただ今はかっての姿には二度と戻らないのが残念です。
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