■■  無名峰・白鳥町与田山地区(標高364m)  ■■


ここ最近仕事で国道328号線を通って、徳島の上板や鴨島によく出かけて行きます。

その帰り道、鵜の田尾トンネルを越え、白鳥の福栄に差し掛かると、

車窓の左側に、とてもきれいな形をした山が見えて、ずっと気になっていました。

今日は半日空いたので、ちょこっと登ってみることにしました。

福栄小学校の東から北にはしる林道の入口に車を停め、歩き始めました。

林道の途中にあった小さな砂防ダムからが、今回の取り付きとなりました。

ただそこには『私有地につき立ち入り禁止』の立て札がかかっていました。

が、今回は見なかったことに・・・・。

しばらく登ると杉林とシダの斜面となりました。


そのままシダに埋もれていくのも気が重いので、少し明るい右側に歩いて行くと

先ほどの砂防ダムの上流らしき沢筋にでました。

その沢筋の右岸をぐいぐいと登ると、支尾根らしき場所に出ました。
その支尾根を登って行くと露岩が表れ始め、麓の景色が見え始めました。

足を滑らせないように、枝に摑まりながら登って行きます。


数十メートル登り詰めると麓から見ると肩に見えた、第2ピークに到着しました。

北には虎丸山がで~んと構えて迎えてくれました。

このピークも360度の展望です。。


めざす364峰はあと少し、一端少し降りて登り返します。

樹林帯を過ぎると山頂直下、露岩の尾根を雑木を掻き分け歩いていきます。

山頂は南側に小ピーク。さらに北に岩を載せたピークが待ち構えていました。

脇から見るとおむすびの形をした可愛らしい岩です。

この山頂も遮るものの無い、素晴らしい眺望です。

湊川に沿った畑の、緑と茶色のコントラストがとても綺麗です。


岩の上に寝転がり小休止。

今日は珍しい『大阪千房のお好み焼きパン』とコーヒーで腹こしらえです。


この364峰。虎丸山の陰に隠れて目立ちませんが、

麓から見る山容と云い、山頂からの眺めと云い虎丸山にひけを劣らない名里山です。

あと20mほど高ければ、三角点も置いてもらえて、表舞台に立てたのに・・・と

なにかしら不憫に思えて着ました。



帰りは第2ピークへではなく、そのまま直下することにしました。

途中数十メートル岩肌の斜面があり、かがみこんでお尻をつきながら

転げ落ちないようにゆっくりと降りて行きました。




支尾根を辿って重力に身を任せ、無理やりの降下です。

最後はシダの樹海で一回転したものの、なんとか麓にたどり着きました。

景色を確認できるので、あまり考えずに登りも下りも、進んでいけるのも里山の良さです。

今日の最高気温は20度。春の陽気の下で心地よい汗がかけた休日でした。


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