■■ 無名峰 305m(さぬき市・大川ダム西)  ■■
3月のある日曜日、久し振りに家族4人が揃って休みとなったので、
前の日奥さんに「明日どこか出かけたいとこある?」と尋ねたら、
「ゆっくり寝た〜い」と返事が返ってきたので
「ん・ん〜、ゆっくり寝たらええわ〜!」
「仕方がないけん、午前中ちょっと山に行ってくるわ」と言って出かけた。
目指すは笠ケ峰の北にある無名峰。
ちょっと前に笠ケ峰周辺のチェックをしに車を走らせた時、大川ダムの西面と、笠ケ峰の北に
花崗岩の露出したちょっと変った峰を見つけた。暖かくなる前の
里山シーズン中に是非一度登ってみたいと思っていた。
今日は、絶好の里山日和?。みろく公園を過ぎて、大川ダムまで車を走らせる。
枯葉に埋もれた水準点 初めて見る派手な標識
ダム湖の湖畔越しにまずは一つ目の岩峰。
ダムを過ぎ不枌から日下峠までの途中に2つ目の岩峰。
最初はこちらの岩峰に登ってみようと思い、水主に抜ける林道を走り、取り付きを探すが
どうもそれらしい取り付き口が見つからない。仕方がないので、次に日下峠を越えて
笠ケ峰の登山口を確認するために走ってみる。
峠を下って、山沿いに道を登った所に民家があり、その横から登れるのを確認。
今度はUターンをして、また大川ダムまで戻る。ダム湖の西にある一つ目の岩峰が
取り付きやすそうなので、目標を変更して、車を停めて湖畔の西側を歩いていく。
最初に登る予定だった岩峰 峠の奥に笠ケ峰
湖畔沿いの道は、何箇所かあるダム湖への入水となる沢が
全て台風による土石流で埋もれてしまっている。
車は通れなくなっているが、人間は難なく通れる。
崩れた土砂を越えて歩いていくと、斜面に何となく登れそうな箇所を見つける。
取り合えずそこから登ってみる。
山頂の南側は切り立った崖
道は登山道というより獣道。それらしい箇所と前方を見ながら尾根に向かって登っていく。
木々の間を抜けると直ぐに、花崗岩が露出した滑りやすい岩肌となる。
低い木々に掴まりながら登ると前方に支尾根の一つが見えてきた。
低木の間を通り、その尾根に向かって登っていく。
尾根の途中からは、眼下に大川ダムのダム湖が見え始める。
こんな山を登る物好きもいないだろうな〜などと汗を掻きながら思いながら登っていくと
なんとコーヒーの空き缶がひとつ。さらに稜線にでる手前にはお茶のペットボトルが!
ここまで登ってくる人に、観光客とか一般の人はいないなず。
山好きの人か、山仕事の人が、こんな風にゴミを落として行くことが考えられない。
大川ダムの湖畔を見下ろす こんな辺鄙な山にもゴミが!
それまで東側の景色だけだったのが、稜線に出た途端に360度展望が開けた。
西は高松南部の山から五色台や屋島、五剣山。北は志度湾の向こうに小豆島まで見える。
標高は低いが、近くにある高仙山や女体山にひけをとらない見晴らしの良さだ。
この地域の山によく見られる花崗岩の稜線 低い割には展望はバツグン
南側を見ると、305mのピーク。その奥には檀特山が見える。
それにしてもいい天気。雲ひとつ無い里山日和?
松の緑も明るく目に映る。
右端305m峰、中央奥が檀特山 南の稜線から登って来た峰を見る!
北側の景色を見下ろせる岩に腰を降ろして
持ってきた水筒から、カップに入れたインスタントコーヒーにお湯を注ぐ。
前回の五剣山歩きの時に買ったクッキーも取り出して頬張る。
時折、ダムの横の県道を走る車の音は聞こえてくるけれど
あとは鳥のさえずりだけが聞こえる。コーヒーを飲みながら
「は〜」とため息。至福の瞬間です。
少しはマシになったか! インスタントでも美味しく感じます
クッキーと展望をおやつに、ゆっくり休んだ後、下山の開始。
登ってきた道を辿れたのは、降り始めて少しの間だけ。
後は、木々に掴まりながらとにかく、下に下にと降りていく。
登りより幾分北側に降っているのだけ判った。
北に少し稜線を下りた所から振り返る セメントの杭が埋まっていた
ずるずる滑った岩肌 登りと違う道を・・・・
下降の半分位からは藪コキもどきになってきた。
とにかく沢ではなく尾根にと思うのだけれど、地形も曖昧で判りづらい。
たいした距離でもないので、構わず沢筋を降っていくと、苦戦しながらも
取り付きとなるダム湖畔にたどり着いた。
下ってきた沢筋 近くにあった岩塊
僅か2時間ほどの山歩きだけれども、展望フェチとしては充分に満足のいく山だった。
日曜のちょっとした空き時間に。思いつきで登れてしまう香川の里山。
探してみると、まだまだ面白そうな里山を見つけられそう。
でも今里山シーズンはそろそろ終わりを告げようとしている
またこの冬までに、目ぼしい山をピックアップしておこう!
ダム湖越しに見た無名峰
今回のGPSトラック
[TOP]