■■ 由良山(高松市) 120m ■■
花の日曜に西まで営業にでる。なんで休みの日に・・・、などと言いつつ
助手席にはデイバックとシュ−ズを載せて出る。
まるでエントツ山さん、やななどど思いながら・・・。
打ち合わせが終わり、帰り道すがら山を物色するが、どうも空模様が怪しい。
堤山・十瓶山あたりでは雨が降り出したのでパスして、市内へ走らせる。
残るは「由良山」と思い、仏生山へ進路を変えて麓の清水神社へ到着。
神社の駐車場に車を止めさせてもらい。南脇の石切場への舗装路から上がっていく。
舗装路を二折れしたところで北に山道に入る。
石仏が並んだ所から西に曲がる。
日頃からけっこう歩く人がいるらしく、道は急だがしっかりしている。
しばらく歩くと道の横に有刺鉄線が張り巡らされていて
急に伐り落ちた石切り場へ入れないようにしていた。  
山頂付近になると有志鉄線が右側に張られ、山の北側の石切り場が見下ろせる。
息を切らせていると、カメラを持った初老の男性に「けっこう急ですね!」と
声をかけられる。
山頂には石鎚山の祠と昭和51年に山崩れした際の
鎮守の石仏が祭られていた。
山頂は正面に屋島を望むことが出来る。
展望も意外と開けていて、足元は石切り場の切り立ったガケで
覗き込むと、ヒャとした。
石の祠の西側に道があり、降りてみる。
木と土で丁寧に階段が作られていて、
先日登った、白山のコンクリートの道より、土の道が山道らしくていい!
階段道を降りきると、石切場へのアスファルトの道に出る。
北に回りこむと、市内から見える石切り場にでる。
朽ち果てた作業場や重機。ほとんど垂直に削られた山は
独特の雰囲気をしていた。
アスファルト道をもどる。
途中に由良山防空壕があり、それを過ぎると南面の石切場に出る。
入り口にはロープが張られているが、三方囲まれた中へ入ってみる。
目の前に少し青みがかった垂直の岩肌が広がる。
周りの静けさも相まって、ここが本当に高松の市内か!と思えるほど
独特の雰囲気。どこかにタイムスリップしたかのような錯覚に陥る。
兵達の夢の後といった感じ。冷たくみえる石肌と足元に溜まった水。しばらくあっけにとられる。
仕事の帰り道に、思いつきで立ち寄った山だったけれど
今までの里山にない、雰囲気のある良い山でいした。
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